日常生活に支障を来すほど汗が気になる状況を多汗症と呼びます。もちろん気持ちの問題で済まされることも多いでしょう。しかし昨今は汗止めにボトックス注射を使い効果の出ているケースが増えているようです。
ボトックスとは何か
ボトックスとは何か。元々は食中毒の原因として有名なボツリヌス菌が産生する毒素です。これには筋肉の機能を低下させる筋弛緩作用があります。もちろん猛毒です。しかし使い方によっては有効な薬になります。
1960年代から医療用としての開発が始まりました。2000年代には美容クリニックなどを中心として、主に痙攣系疾患の治療、シワ除去術などに利用されています。腋汗に関しては、2012年から健康保険の適用も可能となっています。
ボトックス注射のメリットは
ボトックス注射のメリットは、即効性があることです。施術自体も簡単です。患部の筋肉に必要量を接種するだけです。薬効が直ぐに働き、効果を実感できます。このような手軽さも、メリットのひとつです。
注射なのでメスを使いません。通常のシワ除去などは大規模な手術になることが一般的でした。しかしボトックスを使えば、狭い部分へも施術が可能です。患者さんに恐怖心を与えないことも大きなメリットになります。
なお整形手術に比べれば値段も格安です。まさしくプチ整形として重宝されます。
ボトックス注射のデメリットは
メリットがあればデメリットもあります。最も気になるのが持続性です。早ければ3カ月、長くても半年程度で効果は消えてしまいます。そのため年に数回接種を繰り返す必要があります。
ボトックスの効果を一度を体験すれば、二度と手放せなくなるようです。そのためリピーターになる人も増えています。そうするとトータルの費用も、安くないかもしれません。効果が出ている間に、別の方法によって根本的な対策を講じるべきなのでしょう。
一方で効果がありすぎることもあります。中でも手汗に対しては、明確な適量がわかっていません。個人差が大きいようです。使用量が超過すると逆に神経が麻痺してしまう可能性も否めません。
筋肉注射なので痛みや腫れがあったり残ったりすることも覚悟すべきでしょう。
ボトックス注射の適応症は
健康保険を利用しない美容系であれば、応用範囲は広いでしょう。一般的なのがシワの除去です。目元をパッチリさせるプチ整形が人気です。
病気治療としては、眼瞼痙攣の患者さんに用いられます。さらに首筋の痙攣や捩れ、斜視、脳卒中後に生じる手足のつっぱりなどにも使用されます。
多汗症に関して健康保険が使えるのは基礎疾患のない腋汗、つまり重度の原発性腋窩多汗症のみです。一部手汗や足の裏に対しても適用されていますが、効果は人それぞれであり全額自己負担です。
なお多汗症は、本人が自覚するかどうかが診断および治療の基準となります。ボトックス注射は選択肢のひとつですが、心理療法や薬物治療により改善することがほとんどです。
信頼できるクリニックを選びましょう
ボトックスの利用方法は、患部に直接注射するだけです。熟練した医師であれば、難しい施術ではありません。とはいえボトックス自体は猛毒です。取り扱いに関する講習を受けた医師にしか使用が許されていません。実際の治療に際しては、信頼できるクリニックを選びましょう。
一部の安さを売りにする施設では、韓国製など日本では未承認のボトックスを使用するケースも散見されます。この点も注意が必要です。
知っておきましょう
ボトックス注射の登場により、多汗症で悩む人の心が癒されています。直接的な作用もありますが、間接的に安心感を植え付けてくれることも、ボトックス注射の効用であることを知っておきましょう。
多汗症治療は美容皮膚科で!
多汗症の治療は病院で出来ます
多汗症改善ボトックス注射治療|美容皮膚科を東京でお探しなら広尾プライム皮膚科 http://www.hiroo-prime.com/menu/menu/sweating.php